2023年06月
2023年06月29日
6月18日、5年目の命日をむかえて、4

シャスタの冬は、4〜5か月続き、大雪が幾度も降ります。
体力を消耗する雪かきのあと、わたしたちは、汗をかき、体はほてってきます。
一時間、雪かきをした後、わたしは全身汗びっしょりになります。
奇跡的に復活した右腕には、この雪のなかでの作業が大変きつかったようです。
多くのボルトが埋め込まれている彼の右腕は、使えばつかうほど、冷たくなっていきます。
そのため、アパートの仕事をした後、彼はもう、インの雪かきはできませんでした。
朝早くから夜10時ごろまで、彼はアパートで働きます。こちらのメイテナンスをすることができないほど、体力的に追い詰められていたようです。申し訳ないという彼の気持ちを察したわたしたちインスタッフは、なるべく彼に用事を頼まないようになってきていました。
お互いに相手を思いやる気持ちが、かえって会話の疎遠につながり、顔を合わせない時間が多くなっっていきます。

しばらくして、わたしは彼を話す機会ができ、仕事の様子をたづねました。
「毎晩、遅くまで、働いて大変ね、会社の人たちは、そのこと知っているの?」
「やつらは、不正をしている、、その証拠をいっぱいつかんでいるんだ」
怒りをあらわにして、アパートの管理会社の様子を早口でまくりたてます。
彼の働いているアパート住宅は、低所得者用の住宅アパートです。住人の所得に応じて、家賃が課せられ、補助金を政府が出しています。
そのため、アパートの管理状態を定期的に報告し、きちんとメイテナンス等をする義務と責任があります。彼は管理会社がだす報告書があいまいで、不正な金額を出しているというのです。
わたしは、黙って彼がしていることを聞いていました。
彼の言っていることが正しいのかどうか、わかりません。
ただ、働く職場に疑問や批判が多いと、精神的にも、肉体的にもつらいということは、理解できます。
「それじゃあ、他の仕事を探してみたら?」としか言えない状態でした。
「それも、考えている!」と彼は答えましたが、辞めるにしても車が動かない、
前にも、後にも戻ることができない橋の上で、行き場を失っていました。

stoneybrookinn at 09:08|Permalink│Comments(0)│
